2007-08-14から1日間の記事一覧

自分

因みに、私は「質量とは何か」と問われてどんな概念をイメージするかというと、非常にあやふやでなんとも微妙。ていうか未だによくわからん。質量とは「あるエネルギースケールでみた自己エネルギー」とか、ヒッグスとのカップリングなども含めた自己相互作…

さまざまな量子補正の集積としての質量 (場の量子論)

真空の自由度に注意せよ、自発的対称性の破れにより質量が生じる。 量子論、すなわち原子核レベルで顕著になるが、観測値としての質量は不変な一定値ではなく*1、不確定性原理により一定の幅で広がったものとなる。短い時間なら光が"質量"を持つかのように振…

作用関数の一部としての質量(一般相対性理論)

物理法則は一般座標変換に対して不変である。これにより適当なスカラー曲率Rをラグラジアンに加えることができ、これを重力項と呼ぶ。質量は作用関数を辺分する事によって得られるエネルギー運動量テンソルの中に暗示的に含まれる指標である。 残念なことに…

保存量としての質量

反応の前後で質量は保存する。 保存量としての質量は化学で大事な概念だ。基本的に質量は勝手に現れたり消えたりしない。核反応ぐらいの激しい反応になると質量はあからさまに保存しなかったりするのだが、そんなことを高校で言うのはひねくれ者だけである。…

ローレンツスカラーとしての固有質量(相対性理論)

物体にはその運動を特徴付ける固有の物理量mが存在し、あらゆる慣性系に対して不変である。 特殊相対性理論は多くの場合大学の教養課程でならうことになるだろう。この辺からフォローする人口がだんだん少なくなる。パンピー向けの絵本から専門書や論文まで…

重力質量

全ての物体には各々の質量に比例し、各々の距離の自乗に反比例する力が働く。 重力下では物体はその(重力)質量に比例した力を受ける。 高校物理で習うもう一つの質量概念がこれ。重力と関連付けられる質量だ。大学入試でニュートンの重力公式が使われるのは…

慣性質量

物体の加速度は物体に加えられた力に比例し質量に反比例する。 多分、最初に知るのがこの式で表される概念。私の周りの変態達は物心ついたときにma=fだったようだが、慣性の法則としての質量は一般に中学校の理科や高校物理で習う。歴史的には様々な形而上学…

質量とは何か?

スノーとかいう御仁は、「『質量とは何か』という問は『君は読み書きができるか』と聞いているのと同じレベルの問だが、いわゆる人文系の知識人で答えられる人間はほとんどいない」と文理の間に横たわる溝を指摘したそうだ。しかし、何年か物理を勉強してき…