エネルギー

このくらいのエネルギーになると円形加速器で無限にぐるぐる回して徐々にエネルギーを上げるという方法が使えない。というのも荷電粒子が軌道を曲げるとき、荷電粒子から運動量を受け取って実体化した光子による(エネルギーの4乗に比例した)放射が発生するからだ。そのため直線加速器で一度に加速してやる必要がある。仮に10[MeV/m]の加速装置が出来たとしてプランクスケールに到達するには約10万光年、丁度、銀河系と同じ程度のサイズだ。

宇宙空間に建造することの困難さは無視して100億円/1kmで作成できたとして10^28円。日本の国家予算を全部投入すれば120京年もあれば造れる。銀河系サイズの加速器の冷却システムとか資源の調達とか宇宙船の値段はどうなるという話もあるが電力や予算は計算しても意味が無い数字だ。