未来の超高層ビル

この先、超高層ビルがどこまで高くなれるかについてだが、1000m超えは現状の資本と技術でも実現可能なラインだ。ただ安全係数をどの程度とるかにもよるし、経済的にペイする買い物かは微妙なところ。超高層ビルでは耐震はさほど厳しい制約ではなく(というと語弊があるが)むしろ自重分散と風対策が重要になってくる。

2000m以上となると特殊な素材や技術が必要になり、だだでさえ莫大な建築費を大きく押し上げる要因になる。物理的には建設可能だが経済的には厳しいと考えられる。富士山構造にして全部特殊繊維でつくれば高さ10kmでも可能だが政治的にも資源的にも動機的にも経済的にも現実的ではない。日本の資源消費と国家予算に匹敵するともいわれる莫大な投資に見合うリターンは期待できず、どこか豊かな国で独裁者でも現れない限り不可能だ。

また、超高層ビルには既存エレベータの輸送能力問題があり、まったく新しい輸送システム、例えば複数の籠が高速かつ安定に2次元移動できるエレベータでもない限り非常に不便なものとなるだろう。<<極超高層ビル相場表>>
500m 1000億円〜4000億円(5年:3万人) cf. 現在の超高層ビル(WTCtaipei101)
1000m 5000億円〜2兆円(10年:10万人) cf . al burj 、Madinat al-Hareer
2000m 20兆円〜80兆円(30年:100万人) cf . try2004 、エアロポリス2001
4000m 200兆円〜500兆円(60年:300万人) cf. xseed4000
10000m 3000兆円(150年:3000万人) cf. The tower of Tokyo Babel

()は建設期間と収容人数。規模はだいたいの目安で。

東京バベルタワーの画像はこちらの方のはてなフォトで見つけました。
http://f.hatena.ne.jp/urotanken/20070902184505

PS. 東京バベルタワーに関する記事 http://d.hatena.ne.jp/active_galactic/20080222