WTCの床面積について

wikipediaにおける、ワールドトレードセンタービルの有効床面積が14.8万m^2と記載されている事に強烈な違和感があったので調べてみる。14.8万といったら六本木ヒルズはおろか東京の世界貿易センタービルより床面積が小さい事になる。あの規模のビルを建ててこの床面積なら、鳥かご構造により非常に広い床面積が確保できると賞賛を浴びたミノル・ヤマサキの苦労は何だったということになる。建築面積が4000あって一階あたり700弱しかつかえないないのは微妙だろうよ。

単なる誤字かなと思ってリンクを辿ってみたら、それを受けたフリーダムタワーの記事では、WTCよりもオフィス面積が増えるみたいなことが書かれており、気づいていない様子。あの中空ビルがどうしてWTCより増えると思えるのだろう。wikipediaの中の人って数値に対する感覚があって書き込んでいるのかしらないが、事業主的には高さよりも有効床面積の方が大事だ。

調べた結果1棟あたり41.8万m^2という数値を発見して、2棟で80万m^2なら英語版の記事と合致するし合理的だ。とはいえ、どんな辞書にもその手のミスはよくあるし、wikipediaのしょんぼりさを突っ込むのは野暮というもの。専門分野でwikipediaを参照するのは白痴の極みだが、それ以外ならwiki程度の理解で満足してしまう。ただ、使うときは裏を取るべき。