ジャージとオリエンタリズムと相対趣味

ジャージを着るのは自然であり、それを活かして戦場で逃走するのが芸術である。
ブルマやスパッツなどの体操服を着て美しいのは自慢にはならない。
しかしジャージを着て美しければ、それは魂の美しさなのだ。
         ─ ジャージマン・ザカエフ

『テクテク従軍記』より引用、前半はゲーテ、後半は20世紀初頭における女性運動の第一人者であるマリー・ストーブスの「十六歳で美しいのは自慢にはならない。でも六十歳で美しければ、それは魂の美しさなのだ。」を受けているみたいだが、それはさておき中東でジャージってありそうで意外に見ない。私にとっては違和感も無いし溶け込んでいるように見えるが、現地の人にとっては和服のなかでジャージがいるくらいありえないのだろう。「ありそう」と思えてしまう事が既に中東に対する無知と強い予断を含んでいると考えられるが、この手の視野を常に意識し克服するのは少し大変だ。