新らたしき9番惑星、冥王星の後釜

太陽系外縁部に未知の惑星? 神戸大学

太陽系に「惑星X」の可能性 神戸大など計算 asahi.com

http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=08/02/29/0322203 スラド


神戸大学の研究員らが、太陽系外縁部の天体の運動の研究から、地球の0.3〜0.7倍の質量を持つ未知の惑星が存在している可能性を指摘した
(中略)
未知の惑星は、最も太陽に近づく地点でも太陽からの距離が80天文単位冥王星軌道の約2倍)、最も遠いところでは175天文単位にもなる細長い軌道を持ち、軌道の傾斜角は20〜40度と予想されている。明るさは15等前後と期待されるので、LSSTやPan-STARRSなどの次世代天体サーベイプロジェクトで十分に発見可能な大きさだというから、20年後の教科書には「太陽系第9惑星」が登場しているのかもしれない。

カイパーベルト天体の離心率の分布を道の惑星Xで説明しようという話がでている。100auあたりで、傾斜角のある軌道を使う。論文を読んでいないが、未知惑星ネタはなぜそこまでもてはやされるのだろう。冥王星除名効果を考慮したとしても、ここまでメディアで取り上げられるとはね。

アイディア自体に新規性はあまり無いし、数多ある可能性の一つでしかない。擾乱因子としては自然な考え方でよく用いられるが、いくらでも都合の良い結果になるようにパラメタを調整できるので、便利だが必然性に乏しくご利益があまりない。

おそらく中の人と外の人では注目する時の着眼点や感覚が異なるのだろう。