GRB080319Bの続き

結局、あれからあまり文献を読んでいないのだが、GRB関係者の何人か(該当衛星等の関係者ではない)に聞く限りではあまり話題にはなっていないような雰囲気だ。新しい物理が見つかったわけでもないので、「ちゃんと動いてますね」ぐらいの認識のようだ。GRBは足が速いので地上と宇宙の連携がとても大事。

一応、適当なbeaming angleを仮定して、宇宙膨張の効果は(Λ,M)=(0.7,0.3)の標準的な模型を使い、EnergyやLuminosityとかを簡単に検算してみたけど、(あ、ダストによる減光入れてないよ)、Z=0.94でこの明るさはメチャメチャ明るいにせよ特に問題ない。母銀河の仔細は数値をみただけなので距離指標が合っているかは検証していないが、まぁ、ゴッドフィンガーするにしても限度がある。

ガンマ線バーストは宇宙でもっとも激しく明るい光源であり、銀河系数百万個分の明るさ(@high-Z)に達する事も珍しくない。天の川銀河内でGRBが起これば、太陽の明るさを超えることもありうる。宇宙の黎明期にして未だ多くの謎に包まれる暗黒時代〜銀河形成(宇宙が数億歳の頃)を探る上での重要なプローブだ。