2007-07-10から1日間の記事一覧

ブレーンワールドを超えて

時空構造はスピン構造や重力理論と切り離せない関係にあり、また、ゴーストと余剰次元、超対称性と非可換時空、超弦理論と共形不変性、AdS/CFT対応とホログラフィック原理、多様体的時空と時空量子化といったより面白いレベルでの時空が盛んに研究されている…

もうすこし一般的な時空論と因果律

因果律の具体的形式はある"状態"を決定する情報が何によって決定されると考えているかの形式表明である。一般に物理学では、ある時空点の状態はその状態の有限次の微分、つまり時空点から無限小の世界間隔の情報によって決定されるという局所因果律によって…

一般相対論(重力理論)

一般相対論における時空像はまた少し異なる。一般時空では距離や時刻は無限小の領域においてしか定義することができない。離れた2点の距離や時間を厳密で一意に定義する操作的手法は存在しない。代わりに時間と空間が混ざり合った世界間隔が異なる時空点の…

特殊相対論(ローレンツ対称性)

特殊相対論は大域的な座標変換の理論であり、時空はいかなる慣性系においても常に過去か未来になる「時間的領域(絶対過去/絶対未来)」、と基準系のとりかたによって未来にも現在にも過去にもなりうる「空間的領域」の3つに分断される。ある時空点における情…

ニュートン力学的時間論

ニュートン力学は非常に自然な時間概念だ。ある時刻(現在)に対して世界は過去と未来の二つの領域に切断される。ある時刻(切断面)に於ける情報は過去のみの影響を受け発展方程式によって未来に伝達される形で記述される。 [tex: tt_0]未来 しかし、こんな単純…

物理学における時間論を少しだけまとめ

ニュートン力学、特殊相対論と一般相対論における時空設定および因果律はどこまで共通かという点について