明るさ

ビームのエネルギーは何万光年も加速菅を接続すればなんとかなる。むしろ十分な輝度のビームを得るほうが難しいかもしれない。

エネルギーがいくら上がっても、しょぼいビームしかつくれないのでは意味が無い。プランクスケール加速器はルミノシティも恐ろしく高い物が必要になる。というのも(大雑把な議論では)不確定性原理によりエネルギーに反比例して粒子は小さくなり、つまり断面積はエネルギーの自乗に反比例するため、エネルギーを16桁上げて同じ反応率を出すには32桁ビーム輝度を上げる必要がある。無論、長い時間を掛けて統計をためればよいだけだが、3年を3億年にしたところで高々8桁しか改善しない。

重力が量子化するほどのエネルギーを持ったビームだ。実に適当な計算で信頼してもらいたくないのだが

L〜10^80[W/m^2]

といったあたり。ちなみに超新星爆発のエネルギーは10^44Jくらいである。見えている全宇宙の物質をエネルギーに変換すると10^70Jくらいにはなる。太陽は10^26Wだ。[W/m^2]であるのでどれだけビームを絞れるかにかかっている。かりに魔法の技術で原子核幅(10^-15m)まで細くビームが絞って正面衝突させられたとして(この技術は現代の技術をはるかに超えている)、必要なのは10^50Wといったところ。