自然科学が自然科学で食べるには

これほどまでに異形に発達した数学や物理の理論/技術体系、かつて楽園を支えた理研ビタミンの要領で、何かDやPD、あるいアトポスの方々を金銭的にサポートする形で使えないかなぁ、とは時々思うが現実は甘くない。

それなりに人材は揃っているようだし、理学系ファンドを設立して研究費を運用すればリスクは兎も角それなりの利回りが期待出来そうだけど、資金元によっては犯罪なんだよね。まぁ、全員を養わせるだけの余裕があるとも思えない。

専門を生かした商売となると、どんな技術があっても社会と結びつかない超技術だけでは対経済効率/対社会的に工学系の人たちにかなうとも思えない。特殊な器具や実験装置というニッチな分野を狙うという手法も、そのような特殊加工の類は専ら海外のベンチャーや特殊技能を持った町工場の類が担っていて素人が片手間にできる作業ではない。理学系は生物実験のキットが量産技術を有しているわけでもなければ、特殊なコイルを成形するのに秀でている訳でもない。

経済効率では工学部に勝てず、ローテクでは町工場に勝てない、理学系は結局何に特化しているかというと、自然科学の実験システムの構築、理論蒸留の技術とかその類。かろうじて商売になりそうなのが、研究職をターゲットにしたマーケティングという閉じた市場。どうもトカゲが自分の尻尾を喰っている感じだ。

  • 理学系ファンド外部資金獲得業務案
  1. 研究費運用::多くの場合犯罪、ダメ絶対。
  2. 研究コンサルティング::より沢山のIFを得る研究テーマの設定から構築まで、ついでに自分の所の余剰人員をスタッフとして押し付ける。
  3. 論文代筆::インモラルの極み、というか犯罪に近い。堂々と他大学生向けに代筆業務を宣伝するテロ。
  4. 研究代行::他大に割り振られた研究費を吸い上げる方法その2。ぜんぶウチに外注しちゃいなさい。
  5. ダメ院生売買::所属はママでいいよ。院生数で予算が変わったりするしね。使えない人間はいないほうがマシという説もあるが、そのへんは顧客との相談で。
  6. グッズ販売::記念カップとかでは腹の足しにもならないが、システムアップグレードに伴って廃棄される高価なごにょごにょとかなら。
  7. 学位販売::卒業認定とか在学証明書とか単位を売る。(入学許可は8000万円(学部による)、単位は2単位100万円から(単位に泣いて卒業できないよりはいいでしょ)、500万円で1年の在学猶予追加、修士号は6000万、博士号は500万。)どうみても犯罪です、本当に(ry
  8. 中等教育市場::理化実験の外注とか?予備校業務代行とか?
  9. 疑似科学広告塔::公にやると存在意義にかかわるよね。無理。

ま、本気にしないように。