専門用語の和訳について

一応和訳名があるけど使われない単語って多い。科学文献は基本的に英語がオフィシャルなので自然と引きずられるし、日本語より音節数が少ないことが多い。よほど和名がキャッチーで経済的で無い限り普及しない。とりあえず、適当な和名の使用頻度を書き出してみる。

  1. 核子 (ニュークレオン)80%:他と違って「核子」の方がよく使われる。原子核理論屋だとすこし減る。
  2. 重粒子(バリオン)10%:重粒子を使うのは変人。"重粒子数"(バリオンナンバーのこと)という単語でなら多少使用率は増える。
  3. 強粒子(ハドロン)1%:普通、ハドロンを使うだろう。
  4. 中間子(メソン)30%:中間子も使うがメソンの方がよく使う。3文字だしね。あえて中間子という時には「湯川先生の発見した・・・」と枕詞がつくことが多い。
  5. 軽粒子(レプトン)1%:どう考えてもレプトンです。「強粒子」同様に「軽粒子」なんていっても伝わらないよ。
  6. 膠着子(グルーオン)3%:膠着子なんて記述している文献は数回しか見たことが無い。
  7. 光子(フォトン)25%:フォトンがメジャー。でもAとかBとかγとかいう方が多いかもね、頻度は業界による。
  8. 超新星(スーパーノヴァ)35%:普通はSNで通じる。
  9. 火の玉宇宙(ビッグバン)10%:"火の玉宇宙"とあえて言うと微妙に違うニュアンス。初期宇宙のあるプロセスを抜きだした表現と。
  10. 力積(インパクト)70%:高校物理の香り。英語では撃力も同じだが、どっちもあまり使わない。
  11. 金属量(メタリシティ)30%:うむ。
  12. 基本ソフト/応用ソフト(OS/アプリケーション) 10% :まぁ、あえて"応用ソフト"なんていう人間には政治的意図を感じる。
  13. 計算機(コンピュータ) 70%:まぁ、計算機だ。