天文:ギガヘルツ帯電波天文学のロードマップ
サブテラのアタカマ望遠鏡、いわゆるALMA計画はあと5年程度で稼働するようだけど最近フォローしていない。THz領域は工学的にも未踏のフロンティアであり、サイエンスの上でも意義深いターゲットが多く、10msecの分解能と合わせていろいろと期待されているようだが、電波屋はALMA、ALMA言い過ぎですこし食傷気味だ。独自路線でALMAに対抗する計画を立ち上げるのは非現実だし、他に盛り上がっている投資対象が無いのは理解するが、あそこまで日本天文学界のリソースを割くべきものには感じられない。
ただ、このような研究が最も重要なのだろう。JWSTのような華やかな大衆訴求力はない。波長域は違うがVLBI/VSOPに分解能で勝つ事はできない。未踏破というよりはニッチ帯域と見なされるかもしれない。ゲテモノと詐欺師/山師ばかりが新聞を賑わすが、こういう上品な研究は好きだ。
SKAはまだ先のビジネス。一平方キロの干渉計を作るという言葉ばかりが世間に流布しているが、それほど空想/妄想じみた計画というわけではない。コストや能力をいろいろいろと検討している段階。基本的に2020年以降のビジネスだ。