ガチバトルの世界へようこそ

友人との対戦のときは基本的な対戦テクニックのほとんどを封印して戦っているが、このことは「手を抜いている」ことを意味しない。単に勝率を上げるために相手の嫌忌する戦術を繰り返すのはまったく非合理でおろかな戦略だ。相手が対応できないとわかっていながら潰しを連打してフルボッコにするのはただ対戦相手を減らすだけ。リアルで刺すか刺されるかの殺し合いをするつもりはないしメリットもない。たとえ技術が自分と同等以上でも、相手がつぶしを忌避し駆け引きをしてこないのであればこちらから仕掛けることはないだろう。リアル対戦では勝率は目的ではなく、もっと別のコミュニケーション的なところにある。

しかし、もし、相手をみて対戦をする者が現れたのなら、己の組んでいる連鎖だけでなく敵の存在と攻撃のタイミングを意識するようになったとしたら、例えば公然と TFやシンクロ発火を仕掛けてくるようになり、駆け引きと勝敗に意義と愉しみを見出し、はてしない修羅の戦いを望むのなら、そのときはお望みどおり私は豹変しよう。

ここに、ただ連鎖を組むだけの「2人とこぷよ」の大地が終わり、互いに真剣を突きつけあう「対戦」の海が始まる。