C級の人が総合戦力をA級まで劇的に向上させるためには

全てのスキル向上に包括的に挑むのではなく、一時的に特定のスキルに特化して強化することで突破口になる気がする。って、いまから過度の一般化と適当な極論をいうよ。それも、ほんの30分前に思いついたレベルの。

世の中にはマッチョなスーパーハイウェイが用意されているようだけど、そこを走れるのは心肺能力が高い人か、偶々そのような道があることを髄で理解して信仰/実行した人たちだ。

普通の人がただ普通に努力していても、普通以上になるのは確率的少数者だけ。例えば勉強なんかで全科目C評価の生徒がいたとして、その人間がただ努力していればいつかオールA評価になるかというとそんなことはない。もちろん、確率的少数者はオールAになるだろうけどね。大多数は、一通り卒なくこなして

『CCCCC』->『CBCCC』->『BBCCC』->『BBCBC』

ってやっている内に、3年間が終わって受験を向かえてしまう。標準的な人間は期待値的に標準的なスキル向上なので、相対順位は落ちこぼれが無限落下していった分の上昇しか望めない。これでは成果が見えにくく、とても辛い。

起業フェーズ // ジェネラルな能力を高める為にスペシャルになる

総合戦力(合計点だとか勝率だとか)の向上は最終目標だけど、そこに到達するにはまず、ターゲットスキルを絞ってカンストさせたほうが近道になる場合がある。例えばこんなふうに。

『CCCCC』->『CBCCC』->『CACCC』

ターゲットを絞れば絞るほど、一定努力量に対して成果が出やすくなる。ステップアップ思想だったり、マラソン思想だとあまりにゴールが遠くに見えて萎えてしまうけど、特定パラメタのカンストなら比較的簡単にできる。

一つ目を立ち上げるのが一番しんどいが、どんなに些細で狭いスキルでもいいから成層圏まで貫通しよう。成功体験と改善のフィードバックループに最初の火を入れるには、一度はスキル向上に成功して、こうすればできるようになるとそのプロセスと視野を肌で感じてもらう必要がある。そして、ファーストスキルは「得意であること」よりも「どうやって得意になったか」を意識することが大事。

あと、一つ余人を持って変えがたいような得意な分野ができると自信にもつながるし、それを武器にして様々な戦術を練ることができるようになる。悪くはないけどパッとしないカードばかりよりも、ジョーカーが一枚でもあったほうが勝負ができる。一つでも本当に強いものがあると戦略が練れる。

例えば、カットボールだけ異常に上手いとか、発注業務が得意だとか、連鎖尾は上級者並みだとか、条件の定式化まで持ち込めば確実に解けるだとか、そういうのがあると得意なフィールドに戦場を引っ張ることができる。

培養増殖フェーズ // スペシャルからジェネラルへ

一つハイパースキルを立ち上げたからといって、そこで満足していてはいけない。人生短し、時間少なし。「社会は得意だし大好きだけど、ほかはまったくダメ」とか「連鎖力は高いけど、速度はとんでもなく遅い」なんて人たちがいるけど、いつまでも単一スキルレベルに留まっているようでは、上の人たちと勝負できない。あくまでも目標は総戦力、「得意分野を作りました、好きになりました」だけで終わってはもったいない。

一つの、セクターを向上させることに成功すれば、そのメソッドを利用して、他のセクターを比較的容易に引き上げることができるようになる。第一外国語の習得に必要なコストを100とすると、第二外国語は50を切り、第三は30と落ちていくのと似た仕組みだ。いきなり英語とフランス語とロシア語とラテン語と・・・とつまみ食いで挑戦するよりも、まず英語をしっかり習得したあとで他の言語に移った方が効率がよい。英語を習得する上で獲得した様々な学習メソッドや考え方を即座に応用できる。

一つの得意分野を二つの得意分野へ、二つの得意分野を三つの得意分野へ、一つの強みを作る過程で学習した成功メソッドを用いて効率よくA級スキルを培養する。二つ目、三つ目が上手く軌道にのる頃には、全体の評価も見違えるようになってくる。

戦略:投入軌道の決定 // 苦手を潰すか、得意を伸ばすか

「ABABB」ぐらいになってくると学習の生産性が向上し、選択肢が生まれる。Aクラスのスキルをさらに際限なく高めてS級までもっていくか、BクラスのスキルをA級まで引き上げることを優先するか。つまり、オールAを目指すか、S級発生を狙うかの選択だけど、今後のキャリアパスや最終目標との相談になる。どちらも有利不利があるので適切なものを選ぶ。

ここまで来るとCはよほど特殊な事情がない限り自然に消滅する。「AAAAC」は不安定で、他のスキルの成果の影響を受けて自然に解消される(と思う・・・)。中学生の時に(英、国、数、理、社、計)=(40,92,100,100,98,430)みたいなことをやらかした経験のある私がいっても説得力がない気がするけど・・・、いや、ちゃんと点を取る意志があればそんなことにはならない筈。

本当の地獄は // 天才にあったらくじけるよね

たまにいるよね『SSSSS』だとか『AAASZ』みたいなひとたち、努力のはてにオールAをつかんだ人はオールSの怪物と比較して限界を感じてしまうし、超得意分野(S級)路線に走った人は異次元(Z級)を容易に見つけ出して心が折れてしまう。この頃になると、"すごい人たち"と自分を比較する人が増える。はいはい、中二病中二病

CからAに向かうのにくらべて、S級スキルを確保するには膨大な工夫と努力が要求される。努力は可能な限り省力化しなければいけない。情報収集と成果測定を絶え間なく繰り返す。

勝負はここから先、


って、ぷよぷよの対戦動画を見ながら思った。