願わくば花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ

帰宅する。近所にある斎場に桜が咲いていた。そいういえば今の部屋を決めたのも1年前のこのぐらいの季節だ。

一般に斎場の傍にある物件は敬遠される傾向にあるそうだが、西行法師の辞世の句がふと思い浮かびここに決めたような記憶がある。広さや家賃など諸々の要素のチェックは行うけど、最後はインスピレーションだと思う。

そろそろ物理学における11次元とは何かについて

超弦理論M理論が無矛盾になるようにするには10次元や11次元が必要になる。」って一般向けの解説書ではサラッというよね。具体的にどういう理由なのかってオープンキャンパスの時に聞かれたことがある。いまだニュートンブルーバックスも成し得ていない"わかりやすい"理由説明をいきなりなんて無理がある。

とりあえず「いろいろ矛盾が生じましてね」と適当に誤魔化してみる。先方は納得しない。しかたがないのでCFTとかゴーストとかセントラルチャージの話を適当にしてみる。案の定「ぽかーん」される。さて、ここでどうするか。

そのときは「は、はぁ・・・」と話は速攻で流れた訳だが、わかりやすくこの次元でなければならない理由は説明できないものかと思案する。こんな代数ありますよ。D=26のときに消えますよー、みたいな導入ではだめだとはわかっているのだが。量子物理とか相対論は、例えば時空の表現をゴムシートのたわみで説明するように不正確にしても上手い喩えが沢山あるのに。