どうして自転車はたった1万で買えるのだろう

自転車を高速化改造しようと、部品をいろいろとリストアップしてみたが新しく買った方が安い気がしてきた。チタンとか炭素繊維みたいな高価な軽量素材を使わなくても1万などあっという間に超える。大量生産の力なのかな。

風が吹いている日、上り坂に下り坂、いろいろな条件で速度を計測し、私というエンジンがどのくらいの負荷でどのくらいの出力がだせ、それがどのくらいの速度になるのか大分わかってきた。空気抵抗や坂道による負荷の計算は、とりあえず下のサイトを使った。結構細かく指定できるので便利なサイトだ。

自転車動力 計算機 『自転車探検!』より
走行に必要な動力およびその内訳を計算する計算器です。動力の内訳は、空気抵抗、転がり抵抗、伝動損失および登坂抵抗(平坦路では零)です。
このうち空気抵抗、転がり抵抗および伝動損失は動力損失として完全に失われるので小さいことが望ましい。必要動力は速度が速いほど大きくなります。
また、速度が速いほど空気抵抗の割合が大きくなります。必要動力が自分が出せる動力より大きいと、その速度(計算器に入力した走行速度)を出すことは出来ません。

さて、この状態で平素の巡航速度を10km/h上げることを考える。筋トレでもして筋力を5割ぐらい増加させればよくねー、というのは一つの案ではある。その案の実行についてはとりあえずとして、自転車の方をより高速に適したものにすることを考える。

まず、速度が40km/hを超えると損失のかなりの部分を空気抵抗が占める。空気抵抗を抑える一番簡単な方法は断面積を小さくすることだ。そのためには、倒れ込むくらい大きく躯を前傾させ肩を絞った姿勢が望ましい。この姿勢で安定してパワーを出力できるようにハンドルのタイプなりサドルなりを調整する必要がある。特に、ハンドルを交換するとなると一苦労だ。今の自転車はブレーキステムとギアシステムがハンドルに一体化してしまっている。

あとは、タイヤ。細くすれば接地面積が小さくなり転がり抵抗を抑えることができる上、自転車の重量を軽くすることができる。ただ、安定性や溝や段差に対する耐性は低下する。

単純にロードレーサーを意識したような改造をすべきかは微妙なところだ。