特殊相対論は大域的な座標変換の理論であり、時空はいかなる慣性系においても常に過去か未来になる「時間的領域(絶対過去/絶対未来)」、と基準系のとりかたによって未来にも現在にも過去にもなりうる「空間的領域」の3つに分断される。ある時空点における情報は絶対過去のみを受け継ぎ、絶対未来へのみ伝達される。空間的領域は事象の発展に寄与しない。
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光速が無限大になる極限では、空間的領域がピンチしニュートン的時空としてまったく等質になるように思われるが、ここで着目に値するのはニュートン的時空が遠隔作用を許容しているのに対して、特殊相対論的時空は局所作用しか認めていない点だ。