中国人にフルボッコにされるの巻
欧州のとある機関での発表、某国の某から質問の集中砲火を浴びる。質問されるということは興味を持ってもらえた証拠ではあるが、日本の学界発表よりも胃が痛い。そもそも、英語でプレゼンして質疑応答をすることに未だに慣れない。
日本的優秀さ(コミュニケーション能力や調整力)と中国的優秀さ(宇宙人的?)には違いがあるので一概に比較はできないが、欧州在留研究者という枠組みで捕らえる限りでは、平均と言う面でもトップ層という面でも日本人より中国人のほうが優秀という印象はある。あの情熱と能力の源泉はどこからくるのだろうね。母体数の違いによるセレクション効果?
日本の状況に関して言えば、将来の不安定性などから優秀な人材が集められていない。博士課程を出た段階で最短で27・8という状況は日本における新卒主義の労働市場とは馴染まない。将来に敏感な若者は修士課程でさっさと民間に逃走もとい就職してしまうか、卒業したとしても国が何千万と投資をした人材は、国内資本よりドクターに優しい外資やあるいはより厚遇の海外研究機関に吸収されるばかり。
文科省の兵站は太平洋戦争の頃にくらべれば多少はマシ。いくつもの不満は聞くが日本が世界で戦えているのは彼らのサポートが割と大きい。非常に厳しい状況ではあるが、日本も過去の資産と言う点では負けていないので何とか持ちこたえたいところ。
これは戦争である。