『マイナスゼロ』は直木賞しか食べない

マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)

マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)

不遇のSF作家として知られる広瀬正の代表作だ。隠れた名作であり、熱烈なファンも多い。と、ありふれた紹介になってしまったが、図書館で借りて読むだけではつまらないので大学の書籍で注文したら、絶版品切れのため出版社に問い合わせますとのことで待っていたのだが、今しがた無いとの返事が電話に入っていた。紙媒体はほんの数十年ですぐフェイドアウトして入手困難になり再販すらされないから困る。本来700円しない本がAmazonで中古4300円とはね。青空文庫に載るのも遥か未来だ。