熱力学の勉強に使える教科書4冊+1本
オーソドックスな本ばかりになるが幾つか紹介しちゃうよ。
- 作者: 山本義隆
- 出版社/メーカー: 現代数学社
- 発売日: 1987/01
- メディア: 単行本
- クリック: 57回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
- 作者: 田崎晴明
- 出版社/メーカー: 培風館
- 発売日: 2000/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 47人 クリック: 758回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
操作と仕事を中心に熱力学を構成していく非常にエレガントでわかりやすい理論体系であり、読んでいて楽しくなる本だ。記述は現代風であり、他の教科書を読んでもなんだかよくわからなかった人にもお勧め。余裕のある人は似てまったく非なる清水明先生の著書も忘れないであげてください。
Thermodynamics and an Introduction to Thermostatistics
- 作者: Herbert B. Callen
- 出版社/メーカー: John Wiley & Sons
- 発売日: 1985/08/29
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 1人 クリック: 123回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: 久保亮五
- 出版社/メーカー: 裳華房
- 発売日: 1998/09/01
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 104回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
論文
とりあえずこの当たり?
The Physics and Mathematics of the Second Law of Thermodynamics
Elliott H. Lieb, Jakob Yngvason
あとL. Tisza(1966?)あたりの論文も適当に漁るとよいと思う。
基礎的な演習問題
(熱学的)温度とは何か。1000字程度で述べよ。(カルノーサイクル、断熱過程)
熱力学的音頭は温度は暑い寒いという"感覚"とは独立した概念だ。熱力学でよく聞かれるが、「エントロピーがよくわからない。」という人は、温度という概念が分かっていないことが多い。せいぜい系のエネルギーを比熱で割った量みたいな高校レベルの認識だったりする。また、理想気体でしか温度を定義できない人がいる。一般に物体の熱膨張率は一定でないし、温度計のメモリは厳密には等間隔ではない。温度の定義が説明できるようになれば、自ずとエントロピーについても分かっていることだろう。
なんて式を物理的意味を理解しないで使っていないだろうか。